vol.22 「テクニックとして◯◯を授ける」

☆本日の問い☆・あなたが子ども達に伝えたい、とっておきのテクニックは何かありますか?
なかとうひろと 2024.09.10
誰でも

こんばんは!
今日は夜遅くになりましたが、「テクニックとして〇〇を授ける」をテーマに「教育」について考えていきましょう。

これまで述べてきた通り、無花果では「自由と自由の相互承認」を教育の本質として捉え教育実践をしているのですが、先日このうちの「自由の相互承認」について考えていた際、私たち先生は「テクニックとして◯◯を授ける」という観点をより意識的に持ってもよいのではないだろうか?という気づきを得ました。

というのも「自由の相互承認」について考える時、

・相手の感情や欲求を大事にしようとする姿勢を大切にしよう!
・対話の時には、相手の話を聴く姿勢を大切にしよう!

などのように、理念的な姿勢のみを生徒に伝えがちだったなって感じたんですね。

基本はこれでよいとは思っているのですが、
以下で具体的な例を挙げ、考えを少し深めてみましょう!

***

ある生徒は「聴く」という行為ができおらず、対話がうまくいっていないように見える。

***

この場面においても(どの場面でも)もちろん「自由と自由の相互承認」の観点に立ち教育実践をしていくわけですが、「話を最後まで聴くことを大切にしよう!」という言葉以上に、あなたがこの生徒にとどけられるものはありますでしょうか?

この問いから生まれたのが、「テクニックとして〇〇を授ける」という観点です。

・対話に「要するに」って言葉から入ることが多くて、対話の相手が「聴いてもらえている」って感覚を無くしてしまっているかも。だから「要するに」って言葉をやめてみる?やめてみようか!

・会話のボールを奪っちゃいがちだから、ボールを5秒以内に相手に返すってことをまずは意識してみようか!


などのように、「こんなDOをしてみよう!」という方針を具体的にテクニックとして授けることが大切な瞬間、きっとありますよね。(私たちのフレームワークでいうと、「DO- 潜在」にアプローチをして生徒の探究を一緒に深めていくというactionに整理ができます。)

自由の相互承認をキーワードにすると、ついつい「相手を思いやるところから自分で感じ取って行動をして!」という先生としての姿勢になってしまうことがある。

だけど、「テクニックとして〇〇をやってみよう!」・「DOー潜在をやめてみよう!」などというDOを起点にする関わりが、彼ら彼女らの自由の相互承認の感度を高める効果的な関わりになることも(当然だが)ある。

テクニックを伝えるよ!という姿勢ばかりになるのはきっとよいとは言えませんが、テクニックを伝えるという観点がほとんどなくなってしもうのもよくないと思い、本日は「テクニック」をテーマにメルマガを配信しました。

ということで、本日の問い?です。

***
☆本日の問い☆
・あなたが子ども達に伝えたい、とっておきのテクニックは何かありますか?

***

以上が、本日のピックアップテーマでした。ではまた、お会いしましょう!

ぼくはテクニシャンだよ

ぼくはテクニシャンだよ

〈いつもの注釈 : 当メルマガが大切にしていること〉

“よい教育”について考える時、「問いを立てるという行為」にこそ価値があります。

AIなどの発展により、「問い」があれば「答え」を見つけてくれる存在が私たち人間のすぐそばに現れました。今はまだ「答え」が不正確なこともあるかもしれませんが、この精度はどんどん高まっていくでしょう。そして、近い未来にはまるで「ドラえもん」のように、私たちの欲求を叶えてくれる存在になっていくでしょう。

このような未来を想像する時、人間にとって大切なのは「そもそもの問いを見つけること」だということが分かります。「自身の欲求に向き合い問いを見つけること」こそ人間にできることであり、人間にとって自由に生きる営みの土台となるものです。問いが見つかれば、あとは「ドラえもん」と一緒にその問いと向き合い、つくりたい未来をつくっていくことができます。

のび太のように、「助けてドラえもん!」「〜したいよドラえもん!」と表現できる存在。

そんな存在こそ、きっとこれから求められる人間像です。

これは社会的にという観点でもそうですし、一人ひとりが自由に生きていくためという観点に立っても北極星となる人間像だと思います。

この「求められる人間像」を踏まえ、本メルマガでは「仮の問い」を発信するにとどめています。「仮の問い」から、ぜひ「あなただけの問い」を発展をさせてください。そして「あなたのつくった問い」から、素敵な未来をぜひつくっていってください!そんな風に、当メルマガをつかっていただけますと幸いです。素敵な物語があなたを起点に紡がれていくことを、私自身心から願っています。

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