vol.25 今この瞬間の学びを支える!形成的評価で導く"よい教育"とは?
こんばんは!
本日は「評価」をテーマに「教育」について考えていきましょう!
あなたは「形成的評価」をご存知でしょうか?
形成的評価は、“よい教育”の実質化における重要なキーワードです。
形成的評価とは「学習の過程における生徒の理解度や進捗を確認し、“よい学び”のつくり方を調整することを目的にした、生徒を対象に教育者が行う評価」のことです。
評価というと通知表などを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、通知表のような「生徒の最終的な学習到達度を判断するための評価」は総括的評価といい、形成的評価とは別物であることはぜひ押さえてください!
形成的評価が大切な理由
形成的評価を設計するからこそ、教育者は生徒の今を適切に捉えながら、生徒にとっての“よい学び”をつくっていくことができます。
例えば生徒Aがいて、その生徒の目標が「3ヶ月後の活動報告会で、グランプリを取る!」だったとします。
この3ヶ月の過程において「目標までの道中で、生徒Aは今どこに位置しているのか」を測るものこそ形成的評価です。
形成的評価の仕組みが整えられていれば、「生徒の今の姿」を適切に見取り、その姿を起点に学びのサポートを日々柔軟に行うことができます。
逆に形成的評価の仕組みが整っていなければ、どのタイミングでどんなサポートを行えるとよいのかを想定(仮説立て)しないまま、行き当たりばったりで学びのサポートを行っているということを意味します。
もちろん形成的評価が設計されているからといって“よい教育”が実践されるとは限りませんが、「こんな生徒の姿が見えたときには、こんなサポートをできるとよいかも!」ということを想定できているからこそ、その瞬間につくることのできる“よい教育”はありますよね!
形成的評価で、何を測るのか
形成的評価の観点は、教育の本質(自由と自由の相互承認)に照らし合わせて決定をすることが重要です。
先ほどの「3ヶ月後の活動報告会で、グランプリを取る!」が目標の生徒Aでもう一度考えてみましょう。
形成的評価の項目は、どのように設定をできるとよいとあなたは考えますでしょうか?
ということで、本日はここで問いです。
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☆本日の問い☆
・生徒Aに関して、目標以外は自由に想定をして、あなたなりの形成的評価のポイントをぜひ考えてみてください!
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私たち無花果では、この形成的評価で測る際にも「DO-BE , 顕在-潜在」の4象限を思考の出発点にしています。(「DO-BE , 顕在-潜在」の4象限については、過去のメルマガをご覧ください!)
また後日のメルマガにて、私たちの形成的評価のhowなどもお届けしますので、本日はぜひあなたなりに思考を深めてみてください!!
以上が、本日のピックアップテーマでした。ではまた、お会いしましょう!
グランプリ獲得を最上位目標にするのがよい場合もあれば、また違う場合もあるよね!
〈いつもの注釈 : 当メルマガが大切にしていること〉
“よい教育”について考える時、「問いを立てるという行為」にこそ価値があります。
AIなどの発展により、「問い」があれば「答え」を見つけてくれる存在が私たち人間のすぐそばに現れました。今はまだ「答え」が不正確なこともあるかもしれませんが、この精度はどんどん高まっていくでしょう。そして、近い未来にはまるで「ドラえもん」のように、私たちの欲求を叶えてくれる存在になっていくでしょう。
このような未来を想像する時、人間にとって大切なのは「そもそもの問いを見つけること」だということが分かります。「自身の欲求に向き合い問いを見つけること」こそ人間にできることであり、人間にとって自由に生きる営みの土台となるものです。問いが見つかれば、あとは「ドラえもん」と一緒にその問いと向き合い、つくりたい未来をつくっていくことができます。
のび太のように、「助けてドラえもん!」「〜したいよドラえもん!」と表現できる存在。
そんな存在こそ、きっとこれから求められる人間像です。
これは社会的にという観点でもそうですし、一人ひとりが自由に生きていくためという観点に立っても北極星となる人間像だと思います。
この「求められる人間像」を踏まえ、本メルマガでは「仮の問い」を発信するにとどめています。「仮の問い」から、ぜひ「あなただけの問い」を発展をさせてください。そして「あなたのつくった問い」から、素敵な未来をぜひつくっていってください!そんな風に、当メルマガをつかっていただけますと幸いです。素敵な物語があなたを起点に紡がれていくことを、私自身心から願っています。
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